兵庫県丹波篠山市内の田園地帯で出会ったのは、夏鳥の「ノビタキ」。日本での繁殖を終え、越冬地の中国南部や東南アジアへと「渡り」を行う季節で、旅の途中に立ち寄っているようだ。
ヒタキ科で全長13センチ。日本には夏鳥として飛来し、北海道や本州中部以北や九州の高原で繁殖する。秋の渡りの時期には平地でも見られる。
夏のオスは顔や背中、翼が黒く、腰や腹は白、胸の一部が赤いなど特徴的な姿。メスは全体が褐色。この時期、オスは冬羽に変わり始めており、メスと似たような色になる。
もうしばらくすると、長い長い旅に出るノビタキ。ツバメなどと同様、この小さな体で何千キロもの距離を飛ぶのだから、その力には驚かされる。
稲刈りを終えた田でえさをついばむ姿を見ていると、長旅の途中でひと休みし、腹ごしらえをしているようにも思える。レンズ越しに、「たくさん食べておいき!」とエールを送った。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)



























