野山駆け抜け魅力発見 山城ロゲイニング 12月6日号砲

2025.10.26
丹波篠山市地域歴史注目自然

ポスターを手に「山城ロゲイニング」への参加を呼びかける山中さん=兵庫県丹波篠山市市野々で

兵庫県丹波篠山市の大芋、村雲、福住の3地区に点在する山城を巡りながら地図に示されたチェックポイント(CP)を回り、制限時間内に獲得した得点を競う大会「丹波篠山 山城ロゲイニング2025」が、12月6日午前10時から泊まれる学校おくも村(同市中)を発着点に開催される。大芋地区担当の地域おこし協力隊員の山中望さん(36)が代表を務める丹波篠山・山城ラン実行委員会(7人)の主催。山中さんは、「かつて200を超える山城があったという丹波篠山。その痕跡が今も山中に刻まれている。戦国乱世の兵の気分で、まちや野山を駆け巡り、歴史あり自然ありの丹波篠山の魅力を堪能してもらえたら」と参加を呼びかけている。11月28日まで。

オーストラリア発祥のナビゲーションスポーツ。競技の流れは、▽競技開始30分前に配られる地図を見て、仲間とルート選びなどの作戦を立てる→▽乗り物の使用は不可。地図とコンパスを片手に、地図に示されたCPを巡る→▽CPを見つけたらスマートフォンで写真撮影。また、戦国山城にまつわるクイズなどのミッションをクリアできたら、さらにポイントが加算→▽制限時間内にゴール―。

競技時間とコースの難易度に差を付けた3つのクラスを用意しており、▽上級者や“ガチ勢”対象の5時間クラス(参加費一人7700円)▽初―中級者向けの3時間クラス(6600円)▽一般・ファミリー向けの2時間クラス(4400円)―がある。小学生はいずれも2200円(保護者同伴)。丹波篠山市民割がある。定員は200人(各クラス70人程度。先着順)。

同市初の試みで、本番に向けて課題を洗い出そうと今年6月、大芋公民館を発着点にプレ大会を開催。丹波地域や京阪神をはじめ、東京、神奈川、高知、広島などから66人のエントリーがあった。参加者からは「丹波篠山市民だが、競技を通して地元の知らなかった魅力に気づけた」「CPを探している最中、地域の方との交流があり、楽しかった」などと、好評だったという。

プレ大会で人気を博したマルシェを本大会でも開催。市内の飲食店や農家らが弁当や総菜、パン、コーヒー、農作物、猪汁などを販売。10を超えるブースが軒を連ねる予定。

大会をより楽しんでもらおうと、舞台となる丹波篠山の山城の造りや歴史を、家紋・戦国研究家の田中豊茂さんから学ぶ「戦国山城講座」や、山中さんから地図の読み方やコンパスの使い方を教わる講座も事前に開催する。

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