朝晩、ずいぶん冷え込んできた兵庫県丹波篠山市内で、頭上から「チュン、チュン」の声。電柱のてっぺん近くにある四角い鉄パイプから、ひょっこりと顔を出していたのはスズメだ。
スズメたちはパイプを寝床にしているほか、繁殖期にはこの中に巣を作ることもある。気温が下がるこれからの時期は、冷気を防ぐ場所として活用しているようだ。スズメの高い順応性がうかがえるが、かつて「定宿」にしていた瓦屋根の家が減っている証しでもある。
ひっきりなしに出入りするスズメもいれば、じっとパイプの中に居座っているスズメも。「おなか減ったから出てくる」「いや、寒いし、ここにいる」なんて会話が聞こえてきそうなほど、個性が垣間見えて頬が緩む。
年中、同じ地域にいながら、どんな時期でも季節に合った行動を見せてくれるスズメたち。これからもいろんな姿を見ていきたい。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)




























