オレンジの花で”見える化” 認知症理解深めよう マリーゴールド広げる

2025.11.28
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次年度の種を取るため乾燥中の、花が終わったマリーゴールド=兵庫県丹波市氷上町成松で

認知症支援のシンボルカラーのオレンジ色の花を植えることで、地域で認知症への理解を深めようと、兵庫県丹波市氷上町中央地区自治振興会の「和」サポート会議(佐伯均代表)が種や苗を配ったマリーゴールドの花が終わり、同振興会事務所のひかみ成松交流館で、種を取る作業が始まった。次年度はさらに花を増やし、街中をオレンジ色に染める。

活動の見える化を図ろうと、県の助成を利用し、苗を購入。公共施設の同交流館や氷上文化センター、中央小学校のほか、認知症を学ぶ講座の参加者に種やポット苗を配り、あちこちに植えてもらった。

春に植え、長く咲いた花も終わり、抜いた株が交流館に持ち込まれている。地域コミュニティー活動推進員の田中優子さんが順に干している。乾燥させて種を取り、来春に向け配る。薄く軽い種を袋詰めする作業は、ボランティアに手伝ってもらっている。

地区内に配る種と缶バッジ

同会議は、「認知症でも安心して暮らせるまち中央地区」を掲げて今年度、自治振興会の理事会、総会、民生委員・児童委員の部会研修、成松連合区、西中連合区、「いこかfe’」参加者、中央小4年生の総合学習、常楽自治会で研修会を開いてきた。4年生の総合学習では、啓発のための缶バッジ作りもした。

佐伯代表(71)は、「あちこちでオレンジ色の花を見る。認知症への理解を深めるのに協力頂いているように私には思える。植えた本人はそういうつもりでないかもしれないけれど」と笑い、「オレンジ色のマリーゴールドが増えるとともに、認知症への理解が徐々に浸透していけば」と願っている。

 

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