兵庫県丹波篠山市内で池のほとりを歩いていると、水面から突き出た物体を発見した。正体は、冬鳥の「コガモ」。頭を水中に入れ、おしりが「竹の子」のように〝生えて〟いる。
全長約38センチで、日本にやってくるカモの中で最も小さい。求愛シーズンのオスは頭がチョコレート色、目の周りから首の後ろにかけて暗緑、体は灰色と鮮やか。メスは全体的に褐色。
コガモが水面におしりを突き立てる理由は、「食事」。カモには水面でえさを取るタイプと、潜水するタイプがいるが、コガモは前者のため、潜ることはできず、頭を突っ込むだけになる。そこでおしりが〝生える〟ことになる。
「竹の子」の下では、コガモがくちばしをパクパクしながらえさを探しているはず。そんなことを想像すると、ついほほ笑んでしまうが、当のコガモは生きるために必死だ。
いつだって一生懸命に生きる鳥たち。「がんばって」とおしりにエールを送った。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)




























