丹波篠山茶を神戸で発信 神戸学院大に茶の木移植 学内でワークショップも

2026.02.05
地域注目

茶の木を譲り受けた学生らと組合員ら=兵庫県丹波篠山市味間奥で

神戸学院大学現代社会学部の学生らがこのほど、兵庫県内随一の茶どころ、丹波篠山市味間奥地区を訪れ、丹波篠山茶生産組合から茶の木を譲り受けた。同大学ポートアイランド(ポーアイ)キャンパス(神戸市中央区)の敷地内で移植、栽培し、茶摘みや試飲などのワークショップを開催する予定で、神戸から丹波篠山市の特産、丹波篠山茶のPRにつなげる。学生らは、「ポーアイで栽培した茶を味わってもらい、本場は丹波篠山へという流れをつくり出せたら」と意気込んでいる。

高齢化などを受けて、組合が乗用刈り取り機を使用できるように茶畑を再整備する中で、約20本を譲り受けた。

トラックに乗せてポーアイキャンパスに持ち帰り、その日のうちに移植。今後、学生らが水や肥料の管理を行い、5月にも一番茶を収穫するという。

発案したのは、同学部3回生の田中陽誉さん(21)=神戸市=。高校時代に日本茶の製造・販売を行う株式会社「CHAIZ」を起業した個人事業主でもあり、廃業した茶畑を再生したり、海外に茶を輸出したりするなどの取り組みを行っている。

元篠山東雲高校教諭で、丹波篠山に詳しい菊川裕幸さん(36)が講師を務めるゼミに入ったことから、丹波篠山茶の存在を知り、PRするプロジェクトを発案。菊川さんが組合の谷後悟組合長(75)と連絡を取ったところ、ちょうど再整備を行うことを知り、譲り受けることになった。

神戸学院大学のポートアイランドキャンパスに移植された茶の木=神戸市で

田中さんは、「貴重な木を頂いた。学内でのイベントだけでなく、いろんな人を巻き込む取り組みを行いながら、丹波篠山茶をPRしていきたい」と言い、「ポーアイの中にある飲食店で丹波篠山茶を使ってもらうのも面白そう」と目を輝かせる。

同ゼミでは谷後組合長らに技術的な助言を仰ぐほか、味間地区でのフィールドワークとして茶摘みをしに行く予定。谷後組合長は、「若い人が丹波篠山茶に関わってくれるのがありがたい。これからも継続してつながっていけたら」と期待を寄せている。

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