冬季五輪スーツを縫製 スピードスケートとジャンプ代表 「メダル獲得に貢献を」

2026.02.06
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スピードスケート用レーススーツを手に、日本代表選手に貢献をと期待する中光工場長と、縫製した道本さん(右)=兵庫県丹波市氷上町横田で

スポーツ総合メーカーミズノ(本社・大阪市)のグループ会社、ミズノテクニクス氷上工場(兵庫県丹波市氷上町横田、中光準司工場長)が、6日に開幕するミラノ・コルティナ冬季五輪日本代表選手のスピードスケートとジャンプの競技用スーツを製造した。「自社の技術が日本代表のメダル獲得に貢献できれば」と期待している。

4度目の五輪出場となる高木美帆選手、高梨沙羅選手、連覇に挑む小林陵侑選手、開会式で日本選手団の旗手を務める森重航選手ら、スピードスケート(マススタート、チームパシュート含む)、ショートトラック、ジャンプの代表全選手のスーツをフルオーダーメイドで作った。

 

ふくらはぎ側面に金色で「JPN」

スピードスケートのスーツは前回大会モデルから設計を大きく見直し、新たに開発したニット素材を採用することで風速12―16メートル/秒における空気抵抗を平均3%削減。日本スケート連盟、ミズノ、独立行政法人・日本スポーツ振興センター(JSC)ハイパフォーマンススポーツセンター国立スポーツ科学センターの3者で開発。氷上工場で生地の裁断、縫製などを、開発サンプルの製作から大会用まで一貫して手がけた。

デザインは白と黒が基調。ふくらはぎの側面の「JPN」のロゴは枯山水をイメージ。金色で、金メダル獲得を応援する。小競り合いが多い「マス」「パシュート」は、刃で選手の体が傷つかないよう切れにくい素材を全身に使うなどした。

ジャンプスーツは、ウレタンやフィルムなど5層構造。脇のゆとりを少なくし、より揚力を受けにくくするルールに合致するものにした。

初めて冬季五輪日本代表スーツを縫った、卓越した縫製技術の社内資格「クラフトマン」を持つ道本美和さん(43)は「形が変わり、縫うのが難しく、時間がかかった」と言い、自分が縫ったスーツで代表選手が戦うことを「不思議な感覚」と言う。

中光工場長は「テレビに映るスーツが、社員のやりがい、笑顔、モチベーションにつながれば。選手を応援し、ワクワク感を共有したい」と、社を挙げて代表選手の活躍を願っている。

道本さんの同僚の駒田彩華さんが生地とミシンを持って現地入り。スケートカテゴリの選手を競技開始直前までサポートする。

氷上工場はアパレル関連の製造部門で、トッププロと、一部トップアマの競技ウエアなどを手がける。ほとんどがオーダーメイドの1点もの。

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