「生活と川」にスポット 舟運や水力発電所の歴史紹介 水分れフィールドミュージアム

2026.02.27
ニュース丹波市地域地域歴史注目自然

 

川で実際に使われていた漁具の展示コーナー=兵庫県丹波市氷上町石生で

氷上回廊水分れフィールドミュージアム(兵庫県丹波市氷上町石生)で、冬季企画展「丹波の生活と川」が開かれている。丹波市を流れる加古川、由良川と暮らしの歴史にスポットを当て、加古川舟運、旧上久下村営上滝発電所、昔使われていた漁具や川魚の調理法など幅広い内容を紹介。同館は「かつて川は今よりずっと身近な存在だった。生活に利用しながら、楽しむ場でもあったことを知ってもらえたら」と来館を呼びかける。

江戸時代に造られ、氷上町本郷を起点に、高砂市まで川の物流を支えた「加古川舟運」の歴史を、パネルで解説。難所の闘竜灘で荷物を積みかえ、丹波から高砂まで、最短2日で荷物を運ぶことができたという。明治初めには、闘竜灘の岩盤をダイナマイトで開削するも、鉄道の開通により歴史に幕を閉じた。由良川と加古川をつなぐ“夢のルート”を計画した古文書も展示されている。

 

氷上町本郷を起点とした物流ルート「加古川舟運」について紹介したパネル

丹波市山南町の上久下村に1922年(大正11)に竣工した村営上滝発電所については、写真パネルや住民へのインタビュー動画などを紹介。村を挙げての一大プロジェクトで、式典で歌われた「発電所祝い歌」の歌詞も展示している。関西配電(現・関西電力)社が運転を引き継ぎ、63年(昭和38)に廃止となった。赤レンガ造りの建物は、近くで丹波竜化石が発掘されたことを契機に価値が再認識され、現在は「記念館」として保存されている。

川魚の漁と料理の展示では、夜の漁で使われていた「カーバイドランプ」や、円形に広がるように川へ投げる「投網」、ウナギが入ると出られない筒状のわな「うなぎもじ」など、実際に使われていた道具が並ぶ。

昔から伝わる食べ方として、モロコ、ハエ(オイカワ)、モト(カワムツ)などを素焼きにした後、風に当てて保存した「焼き干し」、小さい川魚「じゃこ」と大豆を煮る郷土料理「じゃこ豆」などを紹介。約20種類の食用川魚の呼び名と種名も一覧にまとめた。

4月12日まで。月曜休館。観覧無料(1階常設展は別途)。

関連記事