1988年から毎年お盆時期に、 柏原地域で実施されてきた、 「ふるさと柏原夏祭り」 の花火大会が、 今年は中止される。 丹波市からの補助金減少などで資金不足に陥り、 主催する実行委員会が決定した。 2500発を打ち上げていた、 夏の名物が姿を消す。
同祭りは例年、 2日間の日程で開催。 1日目は市街地でイベントを行い、 2日目は丹波年輪の里 (柏原町田路) で花火大会を実施してきた。 花火大会の経費は、 花火代のほか、 会場整理や駐車場設営などで約1200万円。 旧柏原町時代は約500万円の補助金が出ており、 残りを事業所・住民からの協賛金でまかなっていた。
丹波市発足後、 財政再建のための補助金削減によって、 同祭りへの補助は2005年度が約400万円、 06年度が約300万円、 昨年度は約268万円と年々減少。 不況で協賛金集めも厳しさをまし、 資金繰りが限界に達していた。
実行委は06年度以降、 市や市観光協会に財政支援や、 祭りの受け皿になることを要請してきたが実現しなかった。 このため4月上旬、 昨年度の実行委員会が会合を開き、 今年の花火大会を中止する方針を決めた。 市街地でのイベントは継続する。