馬とふれあってまちおこしを―。 篠山市二ノ坪の東林寺住職、 根本国弘さん (61) が、 同寺近くの休耕田に乗馬体験場をつくった。 閉鎖された山梨県の乗馬公園から引き取った馬やポニーなど5頭を飼っており、 根本さんは 「馬とふれあって遊べる場にしたい」 と話している。
飼育しているのは馬3頭、 ポニー1頭、 ミニチュアホース1頭の5頭。 馬、 ポニー、 ミニチュアホース各1頭は、 6月6日、 山梨県南アルプス市の 「白根乗馬福祉公園」 から引っ越してきた。 同公園は心身障害者らを対象にした乗馬療法を中心に行っていたが、 4月で閉鎖。 「馬たちの行き場がなくて困っている」 というテレビニュースを見た根本さんが、 かわいそうに思って引き取りを申し出たという。 このほかの2頭は京都市内の知り合いから預かっている。
馬場は約1000平方メートルあり、 周囲に柵をめぐらした。 馬小屋は寺の山から切り出した間伐材で手作り。 地元の人たちもさっそく10人ほどが乗馬を体験した。 根本さんは 「馬場が話題になり、 よそから人が来てくれれば、 地域の活性化にもつながるのでは」 と話している。
根本さんは馬が大好きで、 趣味で10年ほど乗馬クラブに通っていたことがある。 愛知県豊田市で自動車部品関連の会社を経営していたが、 10年前に引退し、 僧侶の道へ。 東林寺住職を40数年間務めた父正国さんが亡くなり、 跡を継ぐため3年前に篠山へ越してきた。
根本さん (090・7867・4158)。