丹波、 篠山両署は、 今年上半期 (1―6月末) の両市内で発生した刑法犯認知件数をまとめた。 丹波市は306件で前年同期と比べ53件減り、 減少傾向。 篠山市は264件で、 同45件増えた。 同市では、 窃盗が202件 (51件増) と目立って急増。 また、 両市とも、 車上荒らしが増加しており、 「見える所にものを置かない」 「必ず施錠する」 などと呼びかけている。
丹波市では、 車上荒らしが35件で前年同期比6件増。 国道175号線沿いの観光地や公民館、 ショッピングセンターなどで発生しているケースが多い。 カーナビなどを盗む部品狙いも増えてきているという。 侵入盗は62件 (15件減)、 自転車盗も17件 (14件減) とともに減少。 粗暴犯 (暴行・傷害) は11件 (4件増) と微増しているものの、 刑法犯全体ではおおむね減少傾向となっている。 検挙件数は110件で35・9%と、 前年同期から6・7ポイント上昇している。
一方、 裁判所の名を語った振り込み詐欺未遂の相談があるといい、 注意を呼びかけている。
篠山市でも車上荒らしが38件 (11件増) と急増。 一晩で多数発生する場合もあることから、 グループによる犯行の可能性が大きい。 丹波市と同じく、 観光地や病院、 公共施設の駐車場での被害が目立つ。 対策として、 ▽駐車場を照明などで明るくする▽防犯カメラなどの警報装置の設置―などを呼びかけている。
侵入盗では、 空き巣が19件 (5件増)、 閉店中の店舗に侵入し、 金品を盗む出店荒らし10件 (6件増) と増加。 空き巣被害は無施錠の家が狙われているケースが多く、 「買い物など少しの時間、 家を空ける場合でも鍵をかけてほしい」 と話している。
乗物盗では、 自転車が30件 (3件増) と前年同期と同様、 多数発生。 うち無施錠が83・3%を占めている。
検挙件数は43件で、 16・3%。 前年同期比より3・1ポイント上昇している。
(森田靖久、 太治庄三)