篠山市内の高齢者女性2人が、 相次いで似通った手口の振り込め詐欺被害にあった。 いずれも息子を装った犯人から 「携帯電話の番号が変わった」 と連絡があったのち、 「株に手を出して失敗した。 すぐにお金を用意してほしい」 と改めて電話が入り、 金融機関の窓口から振り込んだ。
5日に被害が発覚した69歳女性は、 総額270万円をだまし取られた。 篠山署によると、 9月29日に最初の電話があり、 翌30日、 指定された現金90万円を振り込んだ。 10月1、 2日にも90万円ずつの催促があり、 全て振り込んだ。
71歳女性は、 6日午前8時ごろに最初の電話を受け、 同11時半ごろに金融機関から指定の95万円を振り込んだ。
2人とも、 息子の安否が心配になって後で電話をかけ直したところ、 詐欺と分かった。
振り込め詐欺被害撲滅推進月間で、 キャンペーンを展開中に起きた事案。 このほかに未遂もあったという。 篠山署は 「話をすぐにうのみにせず、 勤務先や自宅に電話をかけ直して確認するなどして」 と強く注意を促している。