丹波市青垣公民館の男性職員が、 2005―08年度にわたり、 公金や 「兵庫丹波もみじの里ハーフマラソン大会」 実行委員会などの団体会計から計1323万2214円を着服していたことが4日までに分かった。 職員は、 競馬やパチンコに使ったという。
丹波新聞社の調べによると、 職員は9月ごろから休みがちになり、 担当していた施設使用料の入金処理や青垣町文化協会の決算処理が遅れていたため、 別の職員が文化協会の通帳残高を金融機関に照会した結果、 残高不足が判明。 職員に追及したところ、 着服を認めたという。
会計業務を点検したところ、 施設使用料や文化協会の収入支出金、 同マラソン大会の繰越金など計約74万円の不正流用が判明、 即日返還させた。 その後、 後任の担当者が今年度のマラソン大会の準備を進めるうち、 大会の企画運営会社ランナーズ (本社・東京) に対する2年分の委託料計771万2001円 (07年度418万1215円、 06年度353万786円) が未払いだったことが判明。 さらに今年度の参加料のうち郵便振替分478万1120円を13回にわたって不正に引き出していたことも分かった。
職員は着服の事実を認め、 全額を返還。 市教委は5日付で懲戒免職処分とし、 近く本人を刑事告発する方針。