篠山出身の酒井さん 関西独立リーグでドラフト指名

2008.11.28
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 篠山市真南条中出身の酒井亮輔さん (22) =大阪市立大学工学部4回生=が、 来春開幕する野球の関西独立リーグ 「大阪ゴールドビリケーンズ」 の投手としてドラフト9位で指名を受け、 入団の意志を固めた。 酒井さんは 「プロの世界で自分がどこまで通用するのか、 可能性や限界を知りたい。 チームの優勝に貢献できるような選手を目指したい」 と意気込みを語った。
 酒井さんは身長181センチ、 体重72キロ。 右投げ右打ち。 丹南中学校、 篠山鳳鳴高校卒。 小学3年生から野球を始め、 中学2年生まで捕手を、 以降は投手として野球漬けの毎日を過ごした。 大学では、 授業との両立を考え、 練習量の多い 「硬式野球」 を選ばず、 週3回練習の 「準硬式野球部」 に入部し、 投手を務めた。
  「今の自分の実力を知りたい」 と、 11月2―4日、 神戸市内で行われた4球団合同のトライアウト (入団テスト) に投手志望で参加。 全国から女性を含め、 16―60歳の410人が参加し、 最終選考では約40人にまで絞り込まれた。
 1次選考では、 投手志望者は50メートル走とブルペンでの投球があった。 「最初は緊張したが、 初球を投げてからは夢中になれた。 もっと投げていたかった」 と話す。
 2次選考は、 バッター2、 3人を相手にシートバッティングの投手としてスライダーを中心に投げ込み、 ノーヒットでおさえた。 3日目の最終選考は試合形式で行われ、 1イニングを投げたが、 「それまでの2日間、 夢中で投げ込んできたため、 腕の筋肉痛がひどくなり、 コンディションは悪かった」 と振り返る。
  「手ごたえはなかった」 としながらも迎えたドラフト会議当日の16日、 希望通りに 「大阪ゴールド―」 から指名の電話がかかってきた。 「そのときは、 まさかという思いで、 信じられなかった」 という。
  「年俸180万円。 それでも挑戦してみる価値は十分にある。 1―2年後には、 プロ野球入りの夢をかなえたい」 と話す。
  「憧れの選手は、 中日ドラゴンズの山本昌投手と東北楽天ゴールデンイーグルスの岩隈久志投手」 と酒井さん。 「ストレート主体の自分のピッチングスタイルが、 プロの世界でどこまで通用するかは疑問。 これからは変化球を学んでいきたい」 と意欲を見せている。

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