苦節38年、 悲願の受賞―。 来年使用される 「交通安全年間スローガン」 の入賞者が27日発表され、 一般部門 (歩行者・自転車利用者向け) の最優秀、 内閣総理大臣賞に柏原町柏原の会社員、 村岡孝司さん (66) の作品が選ばれた。 村岡さんの作品は、 来年1年間、 交通安全運動の水先案内役として、 全国各地で使用される。
受賞作は、 「渡れそう 今なら行けるは もう危険」。 信号の変わり目や、 向かってくる車がまだ遠い時などにあわてて横断しようとする、 危険かつ日常的な風景に注意を促すという思いをこめている。
交通安全スローガンは、 毎年応募総数が数十万点にのぼる標語コンクールのオリンピックと呼ばれる大会。 村岡さんは、 2年連続9回目の入選となり、 これまで受賞がなかった内閣総理大臣賞を、 約15万6000点の中から射止めた。 表彰式は、 来年1月中旬、 東京で行われる。