篠山市内で空き家調査 都市住民に情報提供

2008.12.20
ニュース

 篠山市職員でつくる 「ふるさと篠山へ帰ろう住もう運動プロジェクトチーム」 は、 全自治会長を対象に、 空き家、 空き農地などの遊休資源と、 都市住民との交流活動についての実態調査アンケートを行っている。 市は、 市役所内に移住や体験受け入れの窓口をつくることや、 ホームページで情報発信することを考えており、 アンケートは自治会や校区における定住策の支援や、 今後の土地活用に役立てていきたいという。 年内に回答を締め切り、 集計作業に入る。
 アンケートは、 地域資源として 「空き家」 「遊休地」 を取り上げ、 戸数や使用の意向などを具体的に尋ねている。 ▽今後活用していく考えはない▽活用の希望はあるが、 所有者の同意を得るのは難しそう▽所有者の同意が得られれば積極的に活用していきたい―などと意向を聞いている。
 都市住民との交流活動について、 どんなことを実施しているか (市民農園、 農業・森林ボランティア、 農業体験など) や、 今後取り組もうと考えているかなどを質問。 また移住者 (U、 J、 Iターン) がいるかどうかや、 移住者が来たことによって地域に変化があったかなども聞いている。
 篠山市役所には 「空き家があれば教えてほしい」 という問い合わせが1、 2週間に1件ほど寄せられるが、 市はそうした情報を持っていないため 「データとして具体的に把握したい」 とアンケートを行うことにした。
 同プロジェクトリーダーの大路和浩さんは 「移住を考えている人が求めている情報は、 家、仕事、農業体験などの交流メニュー。 ホームページなどで情報提供していきたい」 と話している。
 県内では、 加西市などが 「空き家・空き農地バンク」 制度をつくり、 ホームページで情報発信している。

関連記事