来年3月高校卒業者の丹波、 篠山市内の事業所の求人件数が、 不況のあおりで激減していることが柏原公共職業安定所のまとめで分かった。 7月末時点で、 前年同期比で45%減の182人。 8月に入ってから丹波市で5事業所6人、 篠山市で4事業所5人の求人が新たに出たものの、 前年を大幅に下回っている。 各高校では夏休み中に校内選考を終え、 模擬面接などを行っているが、 進路担当教諭らは、 例年以上に危機感を持つよう、 生徒たちを指導している。
同安定所によると、 全業種で求人件数が減少。 特に顕著なのが丹波地域の高校生の最も大口の就職先の製造業。 昨年の229人から89人と61%減っている。 医療福祉も63%減、 卸・小売も73%減などと、 全業種で減っているという。 7月末で、 丹波市の求人は137人 (42%減)、 篠山市は45人 (52%減) となっている。
近年、 丹波、 篠山両市の高校の卒業生約1000人のうち、 250人程度が就職する。 うち、 丹波地域の事業所で勤務するのは、 約半数。 今年の求人件数でも、 1人につき1社以上の求人は出ている。