不況によって低迷していた3月卒業の丹波地域の高校卒業者の就職決定率が、 例年並みに回復していることが柏原公共職業安定所のまとめで分かった。 管内 (丹波、 篠山両市) の就職希望者は242人。 12月末時点で、 215人の就職が決まった。 就職決定率は、 88・8% (対前年度同期比マイナス1・7%) =表参照。 管内事業所への新規学卒求人要請などが奏功した。
丹波市内高校の就職希望者101人中84人が、 篠山市内高校の就職希望者141人中131人の就職が決まった。 就職決定率は、 丹波市が83・2% (対前年度同期比9%下回る)、 篠山市が92・9% (同3・7%上回る)。
同職安、 県、 両市が昨秋実施した求人要請を受け、 丹波市8社、 篠山市6社から計20人分の求人が集まり、 この中から14人の就職が決まった。 特に生徒の希望が多い製造業では7人の求人全てが充足した。 また、 氷上高校は国の緊急雇用対策を利用し、 就職開拓指導員を採用。 各校も職安と連携し、 求人開拓に努めた結果、 12月末時点での未決定者は27人となった。 統計にはあらわれていないが、 1月にも10人以上の就職が決まったという。