氷上中学校男子バスケットボール部が7、 8の両日行われた近畿中学総体で優勝し、 22日から広島県立総合体育館 (広島市) で開かれる全国中学総体に出場する。 同競技での全国出場は、 丹波地域勢初の快挙。 決勝では、 県大会決勝で敗れた井吹台 (神戸市) を終始リードし75―68で下した。 初戦で信楽 (滋賀) を77―68、 2回戦で紀之川 (和歌山) を94―42、 準決勝で東生野 (大阪) を60―46で退けた。
氷上のレギュラーは、 小学校時代に県内77連勝し、 全国大会に出場した氷上西ミニバスケットボール教室の選手たち。 「中学でも全国出場」 を目標に掲げていた。 2年生の荻野拓磨君以外は3年生。 付き合いは短い選手でも6年になり、 性格も癖も知り尽くしている。
シュート良し、 守備良し、 アシスト良しの足立祐太主将、 田畑淳副主将が2枚看板。 得点の7―8割を稼ぐ2人が県選抜の練習や試合でチームを離れている間に、 残った選手で県外の大会に出場を続けたことが、 底上げにつながった。 強豪校と戦う中で、 「攻める気が出てきた」 (足立尚人君)、 「守備が良くなった」 (塚口樹君)、 「外からのシュートが入るようになった」 (垣真人君) と、 力をつけた。 180センチ台の長身選手がいない不利を補うために高校生の胸を借りて鍛えた速攻や1対1での粘りは、 近畿大会初戦の信楽戦で開花。 201センチの相手エースを抑え、 序盤の劣勢から鮮やかな逆転劇につなげた。