丹波地域で木の地産地消を進め、 環境保全に貢献しようと、 丹波市内の製材・工務店、 設計事務所4社でつくるグループ 「丹波木づかいの家」 が、 モデル住宅の具体的な設計プランを練り上げた。 地元はもちろん、 都市部へも売り出す。 地元産材をふんだんに使用した長持ちする住宅を、 若い世代にも手が届く低コストで供給できるシステムをつくるのがねらい。 グループ代表で、 伊藤商店 (春日町中山) の伊藤忠嘉社長は、 「地元には良い木がたくさんある。 家を建てる人が、 木を使うことに関心を持ってもらうきっかけになれば」 と期待している。
伊藤商店、 イクジウッド (青垣町佐治)、 竹村公作・建築ラボ (春日町野村)、 第一設計 (市島町梶原) ―が昨年4月、 グループを結成。 森林再生のための地域材利用開発に関する林野庁の事業認定を受け、 モデル住宅のプランを練ってきた。
若い世代にも手が届く2000万円台 (坪あたり50―52万円) を想定。 地元のグループ会社内で設計から施工までを行うことで、 コスト減をはかり、 「木造住宅は値段が高い」 というイメージの払しょくをねらう。