丹波市内で農業機械による事故が相次いでいる。 青垣町小稗で2日、 農道から転落したコンバインを運転していた82歳男性が下敷きになり死亡したほか、 8月8日にも、 春日町小多利で農耕用運搬車を止めようとした運転者の86歳男性が巻き込まれ死亡。 丹波署は、 市の防災行政無線で注意喚起をしている。
青垣地域では、 4日午前10時過ぎ、 同町東芦田で75歳男性が運転するコンバインが横転、 5日午前10時前にも同町大名草で83歳男性が運転する軽トラックが横転。 市消防本部の救助隊が出動する事案が相次いだ。 2人とも軽傷だった。
同本部の過去3年間の記録によると、 農機関連の事故で、 2008年度に59歳男性が、 09年度に68歳男性がそれぞれ死亡している。 救助の出動件数は、 08年度6件、 09年度3件、 10年度5件。 4月から秋まで偏ることなく発生している。
農機具販売会社の社員によると、 運転者に負傷はなく、 消防隊や警察の出動を要請しない、 運転ミスの 「自損事故」 を加えると、 数はもっと増えるという。 「重量が重いので、 油断すると危ない。 事故防止のチラシを作成するなど、 事業所として啓発につとめてはいるが、 注意して運転してもらう以外にない」 と話していた。