丹波市が春日町野上野に建設を予定している (仮称) 市クリーンセンター整備・運営事業の入札に参加した唯一の企業グループが、 7月30日に市へ辞退届を提出してから丸3カ月が経過した。 同事業の今後の方針について、 市は沈黙を続けているが、 市議会に対し 「一般廃棄物処理施設建設に係る調査特別委員会」 (足立修委員長、 23人) を28日開催の予定でいったんは要請し、 その後すぐに延期を申し入れていたことがこれまでに分かった。 辻重五郎市長は 「慎重に検討している」 としているが、 関係者の間では、 「炭化方式からの転換」 の方向ですでに今後の方針は決まっており、 議会の動きとのかけひきの中で、 表明のタイミングを見極めているとの見方が強まっている。
市は、 今後の方針について 「迅速かつ慎重に決定し、 まず議会に説明した後、 地元 (春日町野上野) に入る」 と話しており、 公開で行われている同特別委への説明が事実上、 方針表明となる。
地元に与えている不安感を引き延ばせないこと、 すでに工期が2年遅れていること、 活用する合併特例債に期限があること―などから 「迅速さ」 が求められており、 特別委の開催要請は、 方針が決定した証ともとれる。
12月は定例会の開催月。 会期当初には議長選挙を控えており、 常任委員長を含めたポスト争いで議会内部が徐々にあわただしくなるため、 市が方針を表明するのは 「遅くとも11月中旬」 との見方が強い。