俳人 小倉喜郎さん(篠山市後川上)

2017年12月03日

一番小さな言葉の芸術

 俳人と美術家の感性が互いに影響し合いながら生み出された作品を展示する「俳句×美術in篠山」の実行委員を務めたり、イベント会場で人を観察しながら即興で詠んだ句を電光掲示板で流すパフォーマンス「ハイクマン」に扮するなど、俳句を従来のイメージとは違う切り口で「見せて」いる。

 「俳句は、物事をシンプルに見て、ちょっとした心の動きをとらえた芸術の中で一番小さな形。言葉にならないものを“画像”にしようとしている。言葉を使って、言葉から離れようとする芸術」と解説する。

 幼い頃から芸術とは無縁。「美術館に行けと言われても行かないタイプだった」と笑う。キャッチコピーが好きで大学時代に広告研究会に属していたのが「言葉」との接点。30歳を過ぎた頃、テレビの俳句番組を見てピンときた。「自分を表現する方法が見つかった」と感じた。

 それからの5―6年は俳句と濃密に向き合った。当時、入会していた「玄鳥」の前主宰、土肥幸弘氏を「師匠」と仰ぐ。「つきなみな句はけられたが、私が詠んだ句を説明してくれた。自分の中で句に対する価値観がなかった頃で、『そういうことだったのか』と確認するような時間だった」と振り返る。

 「丹波篠山まちなみアートフェスティバル」に関わるなど、美術家との出会いが「俳句×美術」開催のきっかけになった。

 「物の見方、感じ方を養うなど、芸術は人間にとって必要なもの。全く無縁だった芸術の扉を開いてくれたのが俳句だった。だから、子どもたちには最初から芸術の扉を開けておくというか、自然と芸術に触れる機会をつくっていければ」と話している。52歳。

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