「おさん茂兵衛」オペラ上演めざす 浅倉陽子さん

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 京都と丹波を舞台にした江戸時代の悲恋物語 「おさん茂兵衛」。 この物語を題材に市民参加型の創作オペラを上演しようと、 「おさん茂兵衛DEたんば実行委員会」 が発足した。 前身は、 昨年の県地域ビジョン策定ワークショップ 「ドリカムたんば」。 発起人の1人、 浅倉陽子さんは事務局長を務めている。
 「物語を通じて丹波の自然のすばらしさに気づいてもらうことが目的です。 豊かな自然は地元の人だけでは守れなくなってきており、 “丹波ファン”を作って協力してもらうことが必要。 その手段として、 創作オペラをはじめとするさまざまなイベントを行っていきます」  「『おさん茂兵衛』 との出会いは、 尼崎に住んでいた高校生の頃。 山本富士子さん主演の作品をテレビで見て、 小さい頃住んでいた丹波の風景にくぎづけに。 そして今から7年ほど前、 春日町の茂兵衛の実家で話を聞く機会があり、 密通者を匿ったとされた丹波の不名誉をいつか挽回したいと思っていました」  「実行委員会のメンバーのほとんどは楽譜が読めません。 『素人でオペラができるのか』 と言われますが、 素人だからこそ発想が浮かんだのかもしれません。 脚本と作曲は中西覚さん、 主演は歌手の畑儀文さんと足立さつきさんで、 全員が丹波出身者。 西鶴は2人が処刑された3年後に、 近松は33回忌に物語を書きました。 300年以上も経っているのですから、 創作オペラは丹波に合う新しいストーリーにしたらいいのでは」  「柏原町にある 『おさんの森』 は、 言うなれば“罪人”をまつっているところ。 丹波にはそうしたふところの大きさがあったのかもしれません。 直接ではなく、 文化を切り口に、 丹波の自然を全国発信したいと考えています」

 フィリピン・ピナトゥボ被災地で緑化運動を行ってきた山南町の 「IKGS緑化協会 (国際葛グリーン作戦山南)」 の理事でもある。 環境問題に取り組む中で、 楽しみながら参加できる切り口はないかと考えるようになったという。 これまでの多種多様な活動から得たヒントをもとに、 持ち前のパワーで大きな夢を咲かせようとしている。 山南町井原。 (J)

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