京都市で15日に開催された、 極真空手の大会 「府空手道選手権大会」 (国際空手道連盟極真会館京都府支部主催) の 「組手試合・壮年の部 (35歳以上)」 で、 見事優勝を果たした。 極真空手の試合は、 「寸止め」 のない、 いわゆるフルコンタクト。 出場17人のなかを勝ち抜いた。
「体力づくりのために、 6年ほど前から福知山の道場に通い始めました。 大会への出場を始めたのは、 今年から。 夏に大阪で開かれた大会でベスト8に入ったことはありますが、 優勝は今回が初めてです」
「大会の形式はトーナメント戦。 2回戦で、 昨年度のチャンピオンと対戦したんですが、 ポイント差で勝つことが出来た。 この勝ちで、 『今日はいける』 と思いました」 「決勝戦は、 最初押されていたんですが、 途中から下段蹴りが決まりだしたので、 勝てると思っていました。 規定の2分間では勝負が付かず、 延長戦に。 1分過ぎに回し蹴りが決まり、 下段蹴りとのあわせ一本で優勝です。 家族は見に来ていなかったんですが、 賞状と盾を持ち帰ると子どもがすごく喜んでくれて、 うれしかったですね」
「実は、 道場に入るまで武道をやったことはありませんでした。 最初は、 蹴りを受けて足はしゃがめないくらい痛いし、 体中はあざだらけ。 正直、 怖かったけど、 ここで辞めたら他のことでも逃げてしまうかもしれない。 自分が納得いくまで続けようと、 今までやって来ました。 今度の優勝で、 『あと一歩』 の踏ん張りどころが見えたような気がします。 これは、 自分にとって大きな糧。 仕事や生活の全ての面に生きてくると思います」
「10月中旬に昇級試験に挑戦します。 今は2級で茶帯なんですが、 ここまで続けてきたんだから初段の黒帯を取るまではやりたいと考えてます。 健康の維持にもなりますしね」
金的、 顔面への突き、 肘を使った攻撃以外の立ち技は、 ほぼなんでもあり。 失神する選手もでる程厳しい競技だ。 それを乗り越えたときに得られるものの大きさが、 言葉からうかがえる。 未経験の武道に挑んだ6年間の成果に、 拍手を送りたい。 春日町黒井。 37歳。 (P)