声楽家 近藤裕子さん

2003.09.04
たんばのひと

「心にしみる歌を」
声楽家 近藤裕子さん (福知山市在住)
 
1957年 (昭和32年) 氷上町香良生まれ。 旧姓足立。 柏原高、 大阪音楽大学声楽科卒。 現在大阪音大同窓会中丹支部副支部長。
 
  「神戸音楽家協会」と 「神戸波の会」 に所属し、 歌がより多くの人々に親しまれ、 愛唱されることを願って、 演奏活動を続けている。
 7日に春日町で開かれる町100日文化祭オープニング行事の 「深尾須磨子音楽祭」 には神戸波の会の会員の1人として出演し、 「ふるさと」 「摘んだのは」 「木靴の歌」 の深尾須磨子の作った3曲を歌う。 「3曲とも作曲者が違うので、 詩のイメージも変わってくると思う。 歌だけでなく、 詩の意味も味わってもらえれば」 という。
 母が音楽の教師だったことから、 小学生のころから音楽が身近にある環境で育った。 中学、 高校でコーラス部に入り、 高校時代は声楽のレッスンに週一回尼崎へ電車で通った。 音学大学に入学したとき、 指導教授だった小島幸さんの影響で、 神戸音楽家協会と神戸波の会に入り、 活動している。
 大学卒業後に関西歌劇団の研究生となり、 1年間勉強。 結婚後は、 神戸と福知山を拠点に演奏活動をしている。 「アットホームな雰囲気で楽しんでほしい」 とサロンコンサートを数年前から福知山で続けている。 「200人収容のホールを、 120人ぐらいに仕切り、 あとはお茶席を設けるなどリラックスした雰囲気のなかで演奏をしている」。昨年は、テノール歌手として関西を中心に活躍する小餅谷哲男さんをゲストに招いた。
 3年前には、 母校の大阪音大同窓会 「幸楽会」 の中丹支部を発足させ、 昨年秋には支部主催の初コンサートを開いた。 「ピアノソロや声楽のほか、 音大にミュージカル科ができたこともあり、 PRを兼ねてドラム、 電子オルガンを使ったディズニーのメドレーの演奏を盛り込み、 子どもさんにも楽しんでもらえました」 と話す。  「これからも、 人の心にしみるような、 感動を与える歌を歌いたい。 ドイツ歌曲やイタリアオペラ、 日本の歌とあらゆる領域に挑戦していきたい」
(臼井 学)

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