丹有女子で初めて全国大会に出場する柏原ミニバスケットボール女子の監督。 1月に行われた県大会で準優勝し、 3月末、 バスケット選手や監督にとっての 『甲子園』、 東京・代々木体育館でのゲームに臨む。 氷上町立東小学校教諭。
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「昨年春の県大会で優勝してから注目されるようになり、 夏もダントツの優勝。 他チームから追われる立場でした。 今年は特別枠で兵庫から2チーム出場できることが決まっており、 県3連覇は逃しましたが、 目標は達成できたと思います」 「勝たないと次の面白さが分からないのですが、 それだけではないということを教えます。 勝ちばかりにこだわるチームは絶対にだめ。 負けた相手をいたわる気持ち、 周囲に感謝する気持ちが大事です。 県大会で負けた後、 全員が泣いていましたが、 悔しい思いをしたことのない子どもたちにとっては、 いい経験になったかもしれません」 「学校でも地域でも子どもを見るのは同じ。 社会体育をやっていると、 うれしくて涙したり、 悔しくて涙するというような、 学校では見えない子どもの姿が見えます。 保護者とも一体になって本音で話せる。 週3日の指導はしんどいなと思うこともありますが、 体育館で声を出しているといつの間にか忘れています。 この子をここまで伸ばしてやりたい、 という指導者欲もあるんでしょうね」 「2年前に柏原男子が全国出場を果たした時は、 コーチとしてベンチ入りしていました。 大規模な開会式の雰囲気に圧倒されたのを覚えています。 子どもたちには、 とにかく一つ勝てばそれはすごいことなんだよと
話しました。 紙一重で涙をのんだチームのためにも、 謙虚な気持ちで東京に行きたい」
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中学、 高校とバスケ部で、 25歳から指導者に。 勤務先の宝塚市内と山南町の久下小学校で自らチームを作った。 柏原女子の指導は6年目で、 昨年、 一昨年は丹有2位。 4つ年上の兄、 則昭さんも春日町でミニバスの監督を務める。 バスケを始めたのは兄の影響、 ミニバスの指導は晃さんが先輩だそうだ。 48歳。 柏原町南多田。
(J)