15日にまつり開く菓子工業組合長 荒木 徹 (あらき とおる) さん

2005.05.15
たんばのひと

 丹波市菓子工業組合が15日にゆめタウン (氷上町本郷) で、 「たんば菓子まつり」 を開き、 組合加盟店の菓子の詰め合わせを特価販売した。 昨年初開催し、 好評だったことから継続して開く。 昨年よりも、 販売商品、 試食商品も大幅に増やし、 イベントを成功させようと張り切っている。


 「組合が全体で取り組むイベントがなく、 組合員みんなで、 氷上郡内のお店のお菓子の味を知ってもらおうと、 去年初めて 『まつり』 を開きました。 売れ残りを心配していましたが、 予想以上に好評で、 用意していた2000個が、 1時間半ほどで売り切れてしまい、 多くのお客さんに迷惑をかけました。 今年は5000個に増やし、 去年は800個だった試食も、 1200個ほどに増やしました」  「13店が、 和菓子と洋菓子を持ち寄り、 合計で60種類ほど集まったお菓子を、 7、 8個ずつ詰めあわせにします。 透明パックを使っているので、 中身を見て選んでもらえたら。 機械でなく、 一つひとつ手づくりしたものだけを持ち寄ります。 値段は一律500円で、 通常価格と比べると半額以下。 完売しても、 どのお店も完全に赤字ですが、 年に一度の 『まつり』 ですから」   「菓子工業組合は、 全国どこにでもある組織ですが、 ライバル意識が邪魔をして、 同業者が集まってイベントを開くといった活動をしているところは珍しいようで、 日本製餡 (あん) 協同組合連合会の会長が、 わざわざ東京から視察に来られるようです。 丹波市の組合では、 先輩からも 『協力するからやれ』 と言って頂き、 大きな反対はなかった。 組合として菓子をアピールすることで 『組合員全体が潤えば』 というふうに考え方が、 変わってきているように感じます」


 今年で2年の組合長の任期を終えるが、 今後も 「まつり」 を継続してほしいと願っている。 京都に 「おたべ」 が、 名古屋に 「ういろう」 があるように、 丹波市の菓子店ならどこでも作って売っているという地域の名刺がわりとなる名物菓子の開発に、 組合で取り組みたいという 「大きな夢」 を抱いている。 青垣町佐治。 42歳。

(足立智和)

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