山南町上滝で発見された恐竜化石の発掘調査について、 丹波市と県立人と自然の博物館、 丹波県民局の3者が18日、 「恐竜化石に伴う基本協定書」 と 「恐竜化石に伴う連携協力に関する覚書」 を締結した。 発掘調査や保存・利活用について、 それぞれの役割を明確にするねらい。 同博物館で調印式が行われ、 辻重五郎市長、 岩槻邦男博物館長、 柏原藤一郎県民局長がそれぞれの文書に調印した。
基本協定書には、 3者の連携を促進するための 「ひとはく・県民局・市連携推進会議」 を設置することが盛り込まれた。 会議の構成や事務局は後日、 決める。
覚書にはそれぞれの役割分担を記載した。 同博物館は恐竜化石の発掘調査や、 発掘された化石を収蔵資料として保管する。 丹波市の役割は、 発掘現場及び周辺の環境整備や、 化石を活用した普及・教育活動、 地域振興策を策定推進する。 市がこれらの施策を行う場合、 「博物館は化石を優先的に貸し出し、 情報提供や講師派遣を行う」 としている。 県民局の役割は、 国・県本庁とのつなぎ役としての役割を念頭に置き 「他2者と協議しながら、 広域的観点から普及啓発・利活用事業を進める」 としている。
協定の期間は18日から10年間。 期間終了後も3者から意見がない場合は1年ごとに更新される。