600人が講演聞く
丹波新聞社は16日、 丹波の森公苑で 「地域医療フォーラム―病院は生き残れるか」 を開いた。[myurl=https://tanba.jp/modules/features/article.php?storyid=197]県立柏原病院副院長(産婦人科部長)の上田康夫さんが「患者を守りたい/医療を、医師を守りたい」、[/myurl] [myurl=https://tanba.jp/modules/features/article.php?storyid=198]城西大学経営学部准教授の伊関友伸(ともとし)さんが「医師はなぜ、立ち去るのか-地域医療再生のために」[/myurl] と題して講演。 会場には丹波地域内外から約600人が参加し、 2人の講師の話に耳を傾けた。 (2・3面に詳細)
上田さんは、 柏原病院を中心に、 過酷な勤務医の実情や、 深刻な医師不足に陥った原因を解説。 伊関さんは他地域の事例を紹介しながら丹波地域の医療再生の道を提言した。
講演を聞いた丹波市氷上町の主婦 (62) は 「大病をした時のことを考えると、 専門の先生がおられる病院が近くにないと心配。 かかりつけ医にいかないと、 救急にも行けなくなっているし。 特に小さな子どものことが心配」 と言い、 篠山市の男性 (68) は 「自治会の役員の集まりでフォーラムの内容を紹介し、 みなで実態の厳しさを共有した。 改めて医師の激務を感じた。 今いる医師への感謝の気持ちを忘れないでいたい」 と話していた。
フォーラムは、 丹波地域の医療の現状を市民と共有し、 これから市民には何ができるのかを考える機会にしようと企画。 運営には、 Tプラス・ファミリーサポート、 丹波まちづくりプロジェクト、 いちじまライフネット、 要約筆記サークル 「サマリーかすが」、 丹波市手話サークル連絡会の5団体の協力を得た。
◆講演DVDと資料販売◆
「地域医療フォーラム―病院は生き残れるか」 の講演を撮影したDVD (1500円) と、 上映された全資料 (500円) を販売します。 セット価格は1800円 (いずれも税込み、 送料別)。 問い合わせ、 申し込みは丹波新聞社 (0795・72・0530)。