柏原赤十字病院の新院長に、 前高砂市民病院長で、 内科医の玉田文彦氏 (63) =神戸市灘区=が7月1日付で就任する。 前任の院長が退任した3月末から空席となっており、 内科医の足立和秀氏が院長代行を務めていた。 玉田医師は消化器内科の認定指導医で、 内視鏡治療に実績がある。 「全体のレベルアップをはかり、 内視鏡に興味を持っている若い医師が目を向けてくれる病院にしたい」 と話している。
鳥取大学医学部を卒業後、 神戸大学医学部医局に入局。 須磨赤十字病院、 神戸海星病院、 済生会兵庫県病院をへて、 1998年に高砂市民病院に移り、 2004年から院長を務めた。
すでに16日から常勤で勤務。 7月からは院長職をこなしながら 「週3―4回は外来に出たい」 と意気込む。 「柏原赤十字は歴史があり、 地域に密着した病院。 温かい気持ちをもって患者と接していきたい。 検診や訪問看護などの強みをさらに充実させ、 県立柏原病院や医師会と連携していきたい」 と抱負を語る。 深刻化する医師不足に対しては、 「医師招へいに引き続き努力する」 と話す。
同病院の内科医は、 翌05年4月から2人体制が続いていた。 昨年4月以降、 外科、 整形外科、 小児科、 産科の常勤医計9人が派遣元の大学病院に引きあげるなどし、 7月から内科医2人、 歯科医1人となる見通しだった。