篠山市民健康大学講座が25日開講し、 丹南健康福祉センターで開講式と第1回講座が開かれ、 上田康夫・柏原病院副院長が 「地域医療の崩壊について」 のテーマで講演。 「医師不足により、 私の専門である産科は、 診療の綱渡りが続いている。 産科を休止した病院は毎日増え、 分娩施設がどんどん減っている。 県内調査では3割の産科医が 『10年以内に分娩をやめる』 と答えており、 お産をする場所がなくなってくる現実がある。 大きい病院ですら分娩をやめており、 北播は崩壊して神戸へ流れ、 神戸もいっぱいになりあふれてやめる、 という悪循環が続いている」 などと危機的状況を伝えた。
また丹波地域では、 県立柏原、 柏原日赤両病院が各科の医師を大きく減らす中で、 兵庫医大篠山病院のみが数人の医師減にとどまっており、 篠山市と同医大との存続協議が続く状況において 「市民として適正な意見を出すための知識を持ってもらえれば」 とした。
篠山市医師会と市の共催講座。 講師は医師ら専門家で、 最先端の医療知識を学べる内容。 今年度は120人が受講している。