柏原赤十字病院 (玉田文彦院長) は9月1日から、 同病院内に 「内視鏡センター」 を新設する。 消化器内科が専門で、 内視鏡認定指導医の玉田院長を中心に、 同病院の医療に内視鏡を核とした特殊性をもたせる。 玉田院長は 「内視鏡は機器の開発も進み、 患者への負担が減っている。 苦痛だというイメージを払拭し、 胃がんの早期発見や検診の分野で地域に貢献したい」 と話している。 内視鏡治療では、 胃がんの早期発見のほか、 胆管結石の破砕・除去、 大腸ポリープの切除などが可能。
院長ともう1人の内科医の医師2人と看護師2人がローテーションで同センターに常駐する。 鼻から入れるタイプの直径5・5ミリのファイバースコープ (先端に高画質の超小型カメラを備えた管) をはじめとする最新機器1台を導入。 使わなくなった分娩室を改修し、 前処置室、 内視鏡室、 リカバリー (回復) 室などを整備する。 事業費は約2000万円。
同病院では昨年度、 年間約500件 (入院・外来含む) の内視鏡治療を行っている。 今後、 積極的にPRしながら、 年間3000件をめざす。 さらに医療機器メーカーと連携して、 新しい内視鏡機器の研究・開発を行う。 玉田院長は 「内視鏡に関心をもつ若い医師たちにとって魅力になるのでは。 医師確保につながれば」 と期待している。