丹波の森公苑で行われた講座丹波学「丹波竜にたくす夢」シリーズの最終回は、丹波竜をまちづくりにどう活かすかというテーマのワークショップ。6、7人ずつに分かれ、思いつくままのアイデアを述べ合って考えをまとめた。▼筆者の班では「恐竜のロボットを作って格闘競技大会」、「大勢が1組になって恐竜仮装行列」、「全国の小中学生を集めた恐竜講座」などなど硬軟さまざまなアイデアが披露された。▼「実物大の骨格模型を、森をバックに森公苑の中庭に展示。数千―数万の木製パーツ(部品)を、設計図と寸法規格をもとに一般から公募。提供者の名前も掲示する」案も面白かった。なるほどこうすれば、コストも安上がりだし、市民の参加意識も高まろう。▼良かったのは、「箱物は無駄。ソフトで勝負」、「教育に活かすことが大切。連綿と続く地球や生命のことについて、恐竜をキーワードに子供たちに教えるシステム作り」、そしてまた「なんと言っても、自然環境の保全が大切」といった地についた意見が目立ったこと。▼他のグループでも、「一過性のブームに終わらせず、10年、20年の長期の視野で」といった発表が多かった。「地域おこし」といっても、うわついた発想では行き詰まる。丹波市の恐竜まちづくり計画策定委員会でも、こうした地元の声を参考にしてほしい。(E)