県など主催の 「お弁当・おにぎりコンテスト」 の、 「兵庫のうまいもん!ごはんが食べたくなるお弁当部門」 で、 最優秀の兵庫県知事賞を獲得した。 県内の中学・高校から寄せられた、 185点から選ばれた。 来年2月17日、 県公館 (神戸市) で表彰式が行われる。 柏原高校2年生。
「特産品の黒豆を中心にした、 『黒豆弁当』 で応募しました。 主なメニューは、 黒豆ご飯、 黒豆コロッケ、 煮豆、 焼いた猪肉、 地鶏の照り焼き、 ピーマン炒め、 エビのケチャップ炒め、 だし巻き卵です。 考えている時に、 家族から 『色合いが茶色すぎる』 と言われたので、 プチトマトも加えました」
「特に凝ったことはしていません。 他の応募作品の写真をみたら、 めちゃめちゃ気合いが入ったものばかりでした。 逆に、 普通な感じが良かったのかな、 と思います。 作りやすさも考えてメニューを決めたので、 最終審査用に作るのも割と簡単でした。 だし巻き卵に苦労したくらいです」
「もともとは、 家庭科の夏休みの宿題でした。 10月下旬、 写真の1次審査を通過したと聞きましたが、 『宿題をクリアしよう』 くらいの気持ちで出したものだったから驚きました。 最終審査の日は、 所属しているバスケットボール部の大会があったので、 朝7時くらいに起きて、 弁当を作りました。 それを、 飾り用の風呂敷やモミジと一緒に家庭科担当の先生に渡して、 会場に行ってもらいました。 夕方、 県知事賞に選ばれたことを聞きました。 冗談だと思いました」
「料理することは好きで、 小学校5年生くらいから、 夏休みの時なんかにたまに自分の昼ご飯を作っていました。 今も月1回くらいは、 本格的なものではないけど、 自分の昼食を作ることがあります。 県知事賞に選ばれて、 父親が 『黒豆弁当を作ってくれ』 と言ってくるので、 家族に一度作ろうかと思います」
本業は小学2年生から続けているバスケットボール。 司令塔役の 「ガード」 として、 今秋の新人大会で2部落ちしたチームの復活を期している。 照れながら話す姿がさわやかで好感が持てた。 丹波市山南町岡本。 17歳。 (古西広祐)