恐竜を活かしたまちづくりについて研究してきた、 丹波市職員のグループ 「丹波竜倶楽部 (あすなろ恐竜博士の会)」 (森田和志代表、 18人) が2月28日、 辻重五郎市長に提言書を提出した。 社会教育分野での自然科学教育の推進や、 小中学校における理科 (地学) 教育の充実、 学会の開催誘致など、 教育と学術の振興に力点を置いている。
提言書は▽趣旨▽丹波市の地質の特徴▽恐竜化石と関連付けた地域教育の推進▽各種学会の開催誘致▽自然遺産を活かした野外教育活動の積極的展開―の5項目。
地域教育の推進をうたった第3項目では、 学校教育と社会教育、 それぞれの視点から提言。 学校教育では、 理科離れへの歯止めと郷土愛を育むため、 「全学年でフィールドワークを含む特別授業を年に数時間実施することや、 理科クラブの育成が重要」 とした。
社会教育では、 市内で活動している自然研究団体の数が少ないことを指摘し、 「恐竜化石工房を拠点として利用できるよう配慮し、 団体の設立・育成に力を入れてほしい」 と求めた。
森田代表らメンバー5人が辻市長と面会し、 提言書を手渡した。 辻市長は、 「恐竜を教育に活かし、 子どもたちに還元するという視点がうれしい。 しっかり、 生かしていきたい」 と話していた。