「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」 の幹事長で、 県立柏原病院の小児科を守る会の丹生裕子代表をパネリストに推薦した鈴木寛氏に、 会の取り組みに対する評価を聞いた。 (足立智和)
医療崩壊を食い止めるためには、 「コミュニティーソリューション (当事者どうし、 現場での問題解決)」 が必要だ。 北海道と沖縄、 神戸と丹波で事情が異なるように、 一律に既製服を押し付けるのは無理があり、 副作用もはかりしれない。 上から押し付けるのではなく、 金によるものでもなく、 現場コミュニティー、 患者と家族とベッドサイドの医師が主役となり、 互いに尊重し合うことで問題解決をはかっていく。 守る会の運動は、 まさにコミュニティーソリューションのお手本、 全国モデルだ。 このことを中央のメディア、 厚生労働省、 総務省、 そして国会議員に知らせなければ、 と考えた。
あらゆる病院のコミュニティーがこうなれば、 今起こっている問題の7割は解決できるのではないか。
世の中のほとんどの人は、 「受身でしかない」 と思い込んでいる。 全てではないが、 できることはある。 叩くのではなく、 ポジティブに悪循環を好循環に変えようとする守る会の運動は、 「静かな革命」 と言え、 社会問題全般に通用する。