県立柏原病院 (酒井國安院長) に4月1日付で、 小児科医が2人赴任した。 同病院小児科は、 酒井院長を含め、 医師が4人になった。
新たに赴任したのは、 石井良樹医師 (32) =6年目=と、 加藤神奈医師 (34) =3年目=。 石井医師は県内出身。 川崎医科大学附属病院 (岡山県) で研修、 勤務した。 一般小児科が専門。 「県立柏原病院の小児科を守る会」 の活動を紹介したインターネット記事をきっかけに柏原病院に関心を持った。 2次救急の拠点病院であること、 産婦人科があること、 済生会病院やこども病院など高次搬送できる病院があることなどから、 勤務条件が整っていると判断し、 赴任を決めた。 「地域の病院に求められる医療を提供し、 貢献したい」 と抱負。
加藤医師は、 専門領域を選んでいく後期研修の1年目。 大阪府出身。 神戸大の医局に籍を置いており、 複数提示された後期研修先から、 柏原病院を選んだ。 木工好きの父に連れられ、 柏原を訪れたことがあり、 馴染みがあったことや、 神戸大学から非常勤医師が交代で同病院に訪れることから、 さまざまな医師から学べる機会があると判断した。 「色んな先生の話を聞いて、 進む道を決めていきたい」 と話している。
酒井院長は 「診察があり、 これまでは医師招聘など対外的な動きができなかった。 小児科を維持するためにがんばってきて良かった」 と笑顔を見せた。