「地域医療の再生と地域の活性化」 をテーマに、 「丹波地域づくり懇話会」 が9日、 丹波の森公苑であり、 丹波、 篠山両市の市長、 議長、 県会議員が出席し、 井戸敏三県知事に要望、 提案した。
医療問題で井戸知事は、 「篠山市が思い切った決断をしてくれ、 篠山病院を守ろうとまとまったことが、 こういう結果になった。 医師確保のめどが、 一番たったのが篠山病院ではないか」 と述べた。
柏原赤十字と県立柏原については、 「本来、 日赤と柏原は、 (統廃合などを) 議論のそ上に上げないといけなかった。 今の柏原赤十字病院長ががんばっている。 日赤本社との協議で、 しばらくようすを見ようという話になった。 重複した医療機関は2つあっても意味がない。 役割分担しながら進める。 救急は、 三田市民などと連携して構築する必要がある。 柏原は危機的状況にあるが、 再生本部の方向づけに期待したい」 と述べた。
酒井隆明篠山市長は、 篠山病院存続への県の支援に感謝し、 「病院との信頼関係を構築したい」 と述べた。 辻重五郎丹波市長は、 「見通しがつきにくく、 四苦八苦している。 今ある施設に市が支援すれば継続できると言われれば、 市は支援せざるを得ない。 県立柏原も柏原赤十字も経営トップは知事。 今後のあり方を示してほしい」 と述べた。
このほか、 県の行革に関連し、 篠山市に移譲するたんば田園交響ホールは、 「大規模改修は、 県がやらないといけない。 よく協議したい」 と発言。
丹波市が提起した東播丹波自動車道のスケジュール通りの供用開始 (2012年度) に向けた支援については、 「絵は描けていると思う。 急がせるようにしたい」 と述べ、 JR福知山線の複線電化は、 「福知山市と連携を」 と述べた。 川代、 丹波―加美線、 榎の3トンネルについては、 「いずれも補助に乗せようとすると、 交通量が全然足りない。 状況を見定めながら取り組む」 と述べた。 認定こども園に対する支援も 「県の支援を続ける」 と述べた。