柏原病院 医師招へいにユニーク動画

2008.07.11
丹波の地域医療特集

 県立柏原病院は4日、 ホームページ (http://www.kaibara-hp.jp/) を大幅にリニューアルし、 医師招へいをめざした動画をアップした。 院内の医師、 職員だけでなく、 県立柏原病院の小児科を守る会や、 丹波医療再生ネット、 病院の草刈りボランティア、 柏原町商店街連合会など、 病院を取り巻く人々が多く出演するユニークなつくりで、 「柏原モデル」 とされる、 「住民と一緒に医療を作る」 姿勢を色濃く打ち出している。
 動画は3分強。 丹波医療再生ネットワークの協力で、 同病院の医師招へいプロジェクトチームが作った。 脚本、 出演、 撮影、 編集まで、 全て手作り。
 酒井國安院長をモチーフに和久祥三医長 (小児科) が描いたイメージキャラクター 「さかい君」 が登場するほか、 同病院幹部、 各部の部長、 病院を取り巻く市民らが、 ひと言ずつメッセージを寄せている。 「さかい君」 は、 「丹波に来てほしい。 これからの日本の医療のために」 とのメッセージを発信している。
 医師不足の中にあって、 医師招へいの一策として動画作成に取り組むのが、 全国的な流行となっている。
 多くの作品が、 病院の紹介や、 病院に来ることで医師が得られるメリットを強調する内容になっているのに対し、 柏原病院の動画は、 従来の 「医療は、 病院にお任せ」 という、 日本の医療のあり方そのものを問い直し、 「住民、 地域の支えで医療者が医療を続ける」 という 「新しい医療の形を作る試み」 への参加を呼びかけている。

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