篠山で本物のジャズを楽しむ機会をつくりたいと、 篠山市内の有志らで実行委員会をつくり、 「黒豆ライブ」 と題した音楽ライブを企画している。 2005年5月に第1回を開き、 春夏2回のペースで開催。 今月29日午後7時からたんば田園交響ホールで第7回ライブを開く。
「今回は、 4月から顧問を務めている関西学院大学軽音楽部の2つのビッグバンドと、 篠山産業高校吹奏楽部、 プロのボーカリストとパーカッショニストが出演します。 学生とプロの共演も見どころ」
「趣味で習っているアルトサックスの先生の知り合いから 『篠山で歌ってみたい』 と言われたのが最初のきっかけ。 また当時、 『篠山市自治基本条例』 策定委員会会長をしていたので、 まちの活性化にもつなげられないかと考えたのもあります」
「これまでで一番盛り上がったのは、 映画 『スウィングガールズ』 のモデルになった高砂高校ジャズバンド部が出演した4回目です。 篠山吹奏楽団、 甲南大学、 篠山中学校なども出演し、 田園ホールがほぼ満席になりました。 運営費は、 チケット代と協賛金ですべてまかなっています。 大変ですが、 ここまで続けられたのは、 支えてくれる人たちのおかげ。 実行委員会のメンバーをはじめ、 若い世代のことを真剣に考えて毎回協賛金を出してくれる事業所もあります」
「夢のまた夢ですが、 篠山が吹奏楽やビッグバンドのまちになれば面白いと思っています。 篠山ではジャズライブが少ないので、 機会をつくり、 一緒に楽しめれば。 若者を呼び込んでリピーターをつくることが、 将来につながると思っています」
本業は関西学院大学経済学部教授。 素人スタッフで7回も続いているのは 「熱意」 のたまもの。 「現場から」 をモットーに、 篠山の活性化のために 「今やるべきこと」 を見つめている。 宝塚市出身、 篠山市住吉台。 50歳。 (徳舛 純)