篠山市立東雲診療所の医師が7月末で退職したのに伴い、 1日から市内診療所体制が変更になった。 東雲診療所は、 4人の医師で診療にあたることになるとともに、 開設日が週5日から週4日に縮小、 半日の休診日が増えた。
東雲診療所の石井新医師は、 昨年1月から赴任していた。 市の直営診療所は、 東雲、 後川、 草山、 今田の4カ所あり、 東雲と後川の管理者は石井医師だった。 1日から、 東雲は草山診療所の武藤力医師、 後川は今田診療所の齋藤史彦医師がそれぞれ兼務している。
東雲診療所の診療は、 武藤医師のほか、 これまでから週1回派遣を受けていた兵庫医大篠山病院の医師、 にしき記念病院の井手通雄院長、 岡本病院を運営する紀洋会の岡本信洋理事長が担当する。
開設日は週5日から週4日に縮小。 火曜日の全日と、 水、 金曜日の午前、 月、 木曜日の午後が休診になった。 これまでは火曜と金曜の午後のみ休診だった。
草山は、 木曜日の午前が休診になる。 後川は火、 木曜日の週2回出張診療は同じだが、 時間帯が午後3―5時から同2―4時にかわる。
東雲診療所をめぐっては、 市が6月にまとめた 「篠山再生計画案」 で、 「2010年度から民間移譲もしくは廃止」 の方向性を出している。 患者数が減少していることなどが理由。 今回の変更で患者の多い午前診療の休診が増えたことで利用者がさらに減るとみられる。 6月末に地元自治会長や議員らに説明したところ、 「存続の方向で考えてほしい」 との要望が多く出たという。 市は 「今回の措置は今年度末までの緊急的な対応。 移譲先なども探りながら、 9月末には方向性の結論を出したい」 としている。