日赤院長講演 「早めに検診を」

2008.09.13
丹波の地域医療特集

 丹波市連合婦人会 (荻野美代子会長) が6日、 ハートフルかすがで地域医療講演会を開き、 約100人が聴講した。 柏原赤十字病院の玉田文彦院長が 「内視鏡下手術と地域のがん情勢」 と題して講演。 「丹波市は、 胃がんによる死亡率が全国平均の1・3倍高い。 がんで苦しむ人を減らしたい。 早めに検診を受けて」 と呼びかけた。
 玉田院長は、 昨年9月に開設した内視鏡センターの設備や実績などを紹介。 内視鏡手術の模様を動画で解説しながら 「がんも早期に発見できれば治る可能性がある。 きちんと検診を受けて、 早く病気を見つけることが大切だ」 と話した。
 さらに病院経営の現状について、 「広域的な地域医療という点では、 柏原赤十字は申しわけないとしか言えない状況だ。 来年にはどんな病院にしていくかというビジョンを出し、 病院間の連携を密にした、 よい病院にしたい。 内視鏡の研究を充実させ、 若い医師が来てくれる病院をめざす」 と話した。

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