地域医療守る丹波に 市民と行政が対話

2009.04.10
丹波の地域医療特集

 地域医療再生を目指し、 丹波市民と行政、 医療関係者らが同じテーブルにつき意見を話し合う対話集会が4日、 ハートフルかすが (春日町黒井) で開かれた。 約80人が参加し、 どのようにして連携を図っていくべきかを話し合った。
 市民行革勉強会 (吉見安弘代表) の主催。 行政からは、 辻重五郎市長や宮崎葉子健康部長が、 医療関係からは、 市医師会の田中潔会長らが出席した。
 意見交換会では、 市民から 「医療関係の講座を開いた際の補助制度があるが、 まだまだ周知が必要では」 「1度も応募がない産婦人科開業への補助金を今年も設けるのはどうか」 「車に貼る地域医療を守るステッカーを公用車にもとお願いしたが、 すぐにできないのはなぜか」 「今年度から市地域医療課の人数が減っているのはなぜか」 など、 多くの意見が出された。
 また、 医療再生ネットワークの里博文代表が、 「それぞれの立場で同じ方向性を持つことが重要。 市民、 行政、 医師みんなが協力し、 『丹波は医療を大事にしている』 と全国へPRすることで、 医師も来てくれる」 と話すと、 会場から大きな拍手がわき起こった。
 辻市長は、 講座補助の周知や産科開業補助、 ステッカーなどは、 今後も努力していくものとし、 地域医療課は、 「厳しい人員計画の中だが、 特別な課として位置付けている。 ご理解願いたい」 と話した。
 また、 西脇市の開業医で、 地域医療再生に取り組む冨原均さんが講演。 「小児科を守る会などの活動は丹波の宝。 医師が丹波へ行きたいと思う土地を目指して」 と呼びかけていた。

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