新型インフル 丹波地域で初確認

2009.08.24
ニュース

 丹波市は20日、 市内の5歳の保育園児1人が新型インフルエンザに感染していることを確認した、 と発表した。 丹波地域での感染者確認は初めて。
 市によると同日、 園児に行った簡易検査で陽性反応が出たため、 検体検査を実施し、 新型への感染を確認。 同じ保育園に通う5歳児2人も簡易検査で陽性反応を示しており、 園内での集団感染の疑いが濃厚。 3人とも自宅で療養しており、 快方に向かっているという。
 市は同日、 新型インフルエンザ対策本部を立ち上げ、 ▽手洗い、 うがいの励行▽医療機関にあらかじめ電話してから受診する▽持病がある場合は、 かかりつけ医に相談▽弱毒性とみられるため、 冷静な対応を―などと呼びかけた。 福祉施設や市内全幼、 小中学校には、 注意喚起を文書で通達した。
 保育園の休園やイベントの中止は、 予定していない。
 丹波市医師会の感染対策委員長を務める野上壽二医師は、 「診察する側は、 患者が属する集団での感染を意識しなければならない」 とし、 「夏休みが明け、 学校が再開すれば、 さらに拡大する可能性がある。 手洗い、 うがいを徹底して」 と呼びかけている。
 学校現場の学級、 学年閉鎖などの基準について同市教委は、 「季節性インフルエンザと同様」 としており、 学校長と学校医が相談して決定する。
 篠山市教委では、 新型の専用基準を設けており、 学級閉鎖は学級内の1人、 学年閉鎖は複数の学級内で確認された場合、 学校閉鎖は、 感染者が増加し、 まん延する恐れが出た場合としている。
 新型インフルエンザ健康相談窓口は、 丹波健康福祉事務所 (0795・72・3488)。

関連記事