水稲、黒大豆の作柄懸念 日照不足と長雨で

2009.08.13
ニュース

 7月後半からの長雨と日照不足の影響で、 水稲や黒大豆の作柄に影響が出る可能性が高くなっている。 丹波農業改良普及センターは 「今のところ目に見える被害は出ていないが、 今後、 収量や品質、 病気などへの影響が出てくる可能性が高い。 作柄が良かった昨年並みは厳しく、平年と比べても悪いのではないか」としている。
 神戸海洋気象台の柏原地点の調査によると、 7月後半は降水量が平年比165%、 日照時間が平年比29%。 8月1―10日は降水量が平年比723%、 日照時間が平年比59%だった。
 同センターは、 水稲への影響について 「GW前後に植えたコシヒカリだと、 籾の中で玄米の元ができている 『乳熟期』 にあたるが、 雨で交配ができていないため、 実が入らない 『不捻粒 (ふねんりゅう)』 が出てくることが危惧される」 とする。 実が入っても発育が不十分な未熟粒になる可能性もあるという。 また、 雨で土がぬかるんでいることに加え、 日照時間が短いために稲が柔らかくなっており、 台風が来れば倒伏しやすい状態になっている。

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