関西金賞に導いた産高吹奏楽部顧問 尾花尚史さん

2009.08.31
たんばのひと

 尼崎市総合文化センター (アルカイックホール) で24日に開催された 「第59回関西吹奏楽コンクール」 (関西吹奏楽連盟などの主催) の小編成の部 (30人以内で演奏) で、 篠山産業高校吹奏楽部を初の最高位 「金賞」 に導いた。 小編成の部では、 同コンクールが最高峰のステージ。 創部約40年の歴史に輝かしい功績を刻んだ。

    
  「『教える側が、 生徒たちの限界を作ってはならない』 と常に肝に銘じてきたが、 今回のコンクールで生徒たちの無限の能力を実感しました。 あきらめずに求め続けていたら、 いくらでも成長できるということを体験させてくれた生徒たちに感謝しています」
  「県や関西大会に向けた練習では、 かなりしんどい練習をし、 生徒たちには難題を与えてきたが、 誰も逃げず積極的に課題に取り組んでくれた。 西阪神地区大会で最優秀賞をとったことで、 生徒たちは自分に自信を持つことができ、 しんどいことにも立ち向かえるパワーや励みになったのでしょう。 みるみる演奏が進化していきました。 コンクールでも、 演奏はもちろんのこと、 音楽的な表現力が聞き手に伝わったことが、 高い評価を得たのではないでしょうか」
  「前任校の西宮で6年、 産高で14年の延べ20年間、 吹奏楽を指導してきました。 産高では、 これまで大編成 (55人以内で演奏) の部にこだわって出場してきましたが、 『あと1歩』 という評価で県大会止まりの足踏み状態でした。 今回、 小編成の部に切り替え、 金賞を受賞し自信を持てたので、 これを機にもう1度クラブを立て直し、 将来的には大編成でも結果が残せるバンドに育てていきたい」

    
 大阪音楽大学出身で、 音楽科教諭。 高校、 大学でトランペットを吹いた。 「今はホラばかり吹いていますが」。 ユーモアの中にも、 次なる目標を見据える強いまなざしが垣間見えた。 丹波市氷上町油利。 44歳。 (太治庄三)

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