うつ病治療の連携検討 自殺減らす一助に

2009.09.11
ニュース

 うつ病患者の早期発見・早期治療につなげるため、 一般診療医と精神科医の連携方法を明確にするネットワークの構築に、 丹波、 篠山両市医師会が取り組んでいる。 人口比で全国、 県平均を大きく上回っている丹波地域の死因に占める自殺者の割合を下げる一助に、 という試み。 医師会員へのアンケート調査などを行い、 年度内のネットワーク立ち上げをめざす。
 県丹波健康福祉事務所の自殺予防対策のひとつ。 同事務所が事務局になり、 両市医師会の5人で連携検討委員会 (委員長=野上壽二・吉見診療所所長) を設置。このほど開いた会議で10月に実施するアンケート案を検討した。 ▽一般診療医らが、 何人ぐらいの精神疾患とみられる患者を診察してるのか▽精神科専門医への紹介数▽診療する上で困っていること―などを調査する。 データを踏まえ対策を立案し、 検討委員会の発展形であるネットワークに反映させていく。
 ネットワークは、 両市の病院、 開業医が加入する。 一般診療医 (General physician) と精神科医 (Phychiatrist) の頭文字をとり、 「G―Pネット」 と呼ばれるもの。 一般診療科医は、 うつ病患者を早期発見するためのスクリーニングを行い、 精神科医は、 一般診療科医で治療可能なものは一般診療科医に助言をし、 困難なうつ病は自身が担う、 などの役割分担に取り組む。

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