河合雅雄さんの”部屋” 故郷にオープン 愛用の品々も展示

2024.04.12
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13日にオープンする、河合雅雄さんの顕彰室「万兎の部屋」=兵庫県丹波篠山市黒岡で

2021年5月に亡くなったサル学の世界的権威で児童文学作家、兵庫県丹波篠山市名誉市民の河合雅雄さんの功績をたたえ顕彰する「万兎(まと)の部屋」が13日、丹波篠山市民センター(同市黒岡)の図書コーナー内にオープンする。同日午前10時から同所でオープニング式典が催され、河合さんの長男・透さんがあいさつするほか、追悼記念映像「自然に遊ぶ」の放映や、仕事を共にした兵庫県立大学自然・環境科学研究所教授の横山真弓さんが記念講演を行う。参加無料。

自宅の書斎を再現したコーナー

万兎の部屋は約35平方メートル。「フィールドワークゾーン」と「デスクワークゾーン」の2つで構成される。

「はじまりは丹波篠山の自然」と題したフィールドワークゾーンでは、サルの研究を中心にプロフィールを紹介。また、フィールド調査の際に使用したノートやカメラ、リュックサック、衣服、革のシューズ、トレードマークのハンチング帽など愛用の品々を展示する。

「丹波篠山への回帰」と題したデスクワークゾーンには、自宅の書斎を写真パネルで再現。執筆活動に用いた原稿用紙や短くなった鉛筆、生涯の趣味だった昆虫採集の一端が垣間見えるチョウの標本も置く。河合家は音楽への造詣も深く、兄弟でカルテット演奏を披露するほどの腕前で、河合さんが愛用したチェロやリコーダーも展示する。

「河合雅雄のクロニクル」と銘打ったブースには、生涯を4章に分けて詳しく紹介。自身が残した数々の著書や関連本を展示・閲覧できるコーナーや、河合さんの教えが息づく市の施策をモニターで紹介する。

河合さんの妻、良子さんは、「河合は、忙しい執筆の中でも庭の草花や小鳥、月を愛でるなど、エネルギーの元になることを大切にして、そのコントロールが上手な人だった。万兎の部屋からそういう人となりも感じ取ってもらえたら」と、来場を呼びかけている。

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