篠山市内で、 新型インフルエンザの疑いが濃厚なインフルエンザA型の感染が広がっている。 市医師会のまとめによると、 8月4日に市内の全医療機関で調査を始めて以降、 9月14日時点で125人に上っている。 夏にインフルエンザA型が流行ったことはなく、 A型ならほぼ新型とみられるという。
市医師会は、 市内の医療機関で簡易検査によりA型と判定された患者の人数と年齢、 性別を毎日記録し、 注意喚起のため全会員に配信している。
市内の医療機関でインフルエンザA型と診断された患者は、 8月25日に50人を突破、 9月3日には100人を超えた。 ほぼ毎日1―5人の感染報告が挙がっているが、 8月31日は15人と飛び抜けて多かった。 9月に入っても終息しておらず、 専門家によると 「季節性インフルエンザが流行り出すまで続き、 どちらかのウイルスが駆逐されるのではないか」 との見方もあるという。
年齢別でみると、 20歳代以下が8割以上を占めている。 最も多いのは中高生の年代層で、 ついで小学生の年代層が多い。 乳幼児の感染は少ない。
「新学期が始まると、 1週間以内に感染者が急激に増えると予測していた」 と市医師会インフルエンザ担当理事の中野正則医師(55)。予想どおり、 篠山小で新学期開始後7日目、 2年生で6人が発症。学級閉鎖となった。篠山小は感染者のきょうだいなどにも飛び火し、 3、 1年生も学級閉鎖された。 篠山東中1年生も学級閉鎖となった。 現在も城南小2年生が15―18日まで学級閉鎖されている。
学級閉鎖の基準は、 クラスの10―15%の感染で、 20人以上のクラスの場合は2人以上の感染。 期間も含めて学校医と相談して決める。